ファインアーツコンサート’26終演のご報告

2026年9月13日(日)
奈良県音楽芸術協会主催「FINE ARTS CONCERT ’26 ~オーケストラと共に~」は、DMG MORI やまと郡山城ホール 大ホールにて無事終演いたしました。ご来場いただきました皆様に、心より御礼申し上げます。

夏の暑さも幾分やわらぎ秋の訪れを感じる中、多くのお客様に足をお運びいただきました。今年は昨年の14時開演から16時開演へと時間を繰り下げての開催となりましたが、終演まで多くのお客様に音楽をお楽しみいただきました。

🌟 演奏のハイライト

◆華麗な技巧と叙情性にあふれる協奏曲
演奏会の冒頭を飾ったのは、取田 悠希(とりた・ゆき)さんのヴァイオリン独奏によるチャイコフスキーの名曲「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調」でした。取田さんの堂々とした力強いヴァイオリンの響きと豊かな表現は聴衆の皆さんを一気に音楽の世界に引き込み、演奏会の幕開けにふさわしい大変魅力的な演奏となりました。

ヴァイオリン独奏 取田 悠希さん
P. チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35より
  第1楽章 Allegro moderato

◆妖精と人間の恋を描いたソプラノ独唱曲2曲
続いては、水の精が月に向かって自分の思いを届けてほしいと願うドヴォルザーク作曲「月に寄せる歌」と、森の精ヴィリアに恋した狩人の伝説を歌うレハール作曲「ヴィリアの歌」が演奏されました。ソプラノ木下 藍(きのした・あい)さんの豊かな歌声が、会場全体をロマンチックで幻想的な雰囲気で包み込みました。

ソプラノ独唱 木下 藍さん
A. ドヴォルザーク 歌劇「ルサルカ」より
  月に寄せる歌
F. レハール  オペレッタ「メリーウィドウ」より
  ヴィリアの歌

◆抒情性あふれるスクリャービンの難曲
第一部最後の曲は、西上 彩花(にしうえ・あやか)さんのピアノ独奏によるスクリャービンの「ピアノ協奏曲 嬰ヘ短調」でした。ショパンの影響を色濃く受けたといわれる叙情性あふれるこの作品を、西上さんが繊細さと力強さを織り交ぜながら豊かな表情と共に情熱的に演奏してくださり、会場に深い余韻を残しました。

ピアノ独奏 西上 彩花さん
A. スクリャービン ピアノ協奏曲 嬰ヘ短調 作品20
  第1楽章 Allegro
  第2楽章 Andante
  第3楽章 Allegro moderato

◆ブラジルの色彩と躍動感あふれるサクソフォン幻想曲
休憩を挟んでの最初の曲は、クラシックの技法にブラジル独自の音楽を取り込んだ作風で知られる作曲家ヴィラ=ロボスによる「サクソフォンと室内管弦楽のための幻想曲」でした。片岡 晴南(かたおか・はるな)さんによるソプラノサクソフォンは温かくも力強い音色で旋律を奏で、作品の躍動感と共に会場に響き渡りました。

ソプラノサクソフォン独奏 片岡 晴南さん
H. ヴィラ=ロボス サクソフォンと室内管弦楽のための幻想曲

◆150年の時をたどるソプラノ二重唱
平岡 彰代(ひらおか・あきよ)さんと谷口 厚子(たにぐち・あつこ)さんによる響き豊かなソプラノ二重唱は、18世紀後半のウィーン音楽からロマン派初期のイタリア・オペラ作品、さらに20世紀の音楽まで、およそ150年にわたる音楽の歩みをたどる構成でした。終曲では会場全体がナポリの明るい雰囲気に包まれました。

ソプラノ二重唱  平岡 彰代さん・谷口 厚子さん
W.A. モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」より
  手紙の二重唱(そよ風よ)
V.ベッリーニ 歌劇「ノルマ」より
  ご覧なさい
E.クルティス 勿忘草

◆6声の女声アンサンブルによる19世紀イタリア音楽
パルフェムジークアンサンブルの皆さんによる演目は、19世紀イタリアの作品3曲でした。軽やかで華やかな「口づけ」で始まり、故郷への思いを静かに歌い上げる「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」、そして勇壮な「凱旋行進曲」まで、6声の豊かな響きと共に19世紀イタリア音楽の多彩な魅力を届けてくださいました。

女声アンサンブル パルフェムジークアカデミーの皆さん
L. アルディーティ 口づけ
G. ヴェルディ オペラ「ナブッコ」より
  行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って
G. ヴェルディ オペラ「アイーダ」より
  凱旋行進曲

◆重厚な響きと美しい旋律に満ちた協奏曲
演奏会の締めくくりは、北村 祐子(きたむら・ゆうこ)さんのピアノ独奏によるラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番 ハ短調」でした。重厚な響きと美しい旋律が印象的なこの大曲を、北村さんが華麗で情熱的に演奏してくださいました。壮大な音楽が会場いっぱいに広がり、演奏会の最後を飾るにふさわしい充実したひとときとなりました。

ピアノ独奏 北村 祐子さん
S.ラフマニノフ  ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18より
  第1楽章 Moderato
  第3楽章 Allegro scherzando

🎻ギオルギ・バブアゼ氏率いるオペラパーク管弦楽団の皆さん
一昨年・昨年に引き続き、今年もギオルギ・バブアゼ氏の指揮によるオペラパーク管弦楽団の皆さんの素晴らしい演奏が、演奏会全体を力強く支えてくださいました。繊細な表現から壮大な楽曲まで、ソリストの方々の魅力を丁寧に引き立てながら豊かな響きを生み出し、演奏会を一層華やかに盛り上げてくださいました。

🌈 ご来場への御礼
ご来場くださった皆さまのおかげで、今年も無事に演奏会を終えることができました。会場いっぱいの温かな拍手に包まれたひとときは、出演者・スタッフにとって何よりの励みとなりました。

次回の公演でも皆さまにお会いできることを心より楽しみにしております。

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